日常生活の中では、代表的な感染経路です。人が病原体に暴露し感染します。水平感染はさらに接触感染・飛沫感染・空気感染の3つに分類分けされます。
空気中に浮遊する飛沫核
(直径0.005mm以下の粒子)
汚れた手を
介して
体内に
侵入
水分が蒸発して
1〜2m
くしゃみや咳などによって細菌やウイルスが唾液とともに飛び出し、周辺にいた人が感染することです。そのほかに、病原体に汚染された血液や体液、分泌液が、針刺し事故等により体内に入ることを血液感染といいます。
医療現場では特に接触感染と血液感染のリスク軽減に焦点が置かれてきました。ただ、様々な感染症に対応するため、当法人では全ての感染経路に対応した感染予防対策を行っております。
国立感染症研究所によると129種類もの感染症が確認されています。感染症というと、少し大げさな病気に聞こえるかもしれませんが、誰もが一度はかかったことのある「風邪」も、ほとんどがウイルスによる感染症です。
歯科の分野では、むし歯や歯周病も細菌による感染症です。
接触 感染 |
むし歯・歯周病・インフルエンザウイルス・ノロウイルス・腸管出血性大腸菌(O157)・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)・緑膿菌・皮膚や目の病気・性感染症など |
---|---|
飛沫 感染 |
かぜ・新型コロナウイルス(COVID-19)・インフルエンザウイルス・ライノウイルス・RSウイルス・マイコプラズマ肺炎球菌など |
空気 感染 |
結核菌・麻しんウイルス・風しんウイルス・水痘ウイルス・ノロウイルス(便や吐物の乾燥飛沫)など |
病原体が体内に侵入することで感染が起きますが、感染して症状が出る場合(顕性感染)と感染しても症状が出ない場合(不顕性感染)があります。
不顕性感染の場合、気付かない内に保菌者となり感染源となって感染を広げてしまう可能性があります。